酒茶剽


 明治39年2月のある日、第一回の卒業試験が行われるので、卒業予定者たちが中学最後の試験を受けるために、寄宿先で一生懸命勉強していた。

 その頃は、中学校開校を数年待って入学するものあり、中には妻帯するものもあって、公然と酒を飲む生徒も珍しくなかった。この時も深夜大いに盛り上がり、鉢巻をして勉強していたが、そのうちに尿意を催した一人が、二階の窓から放尿をしてしまった。

 運悪くその場に校長夫人が通りかかり、飛沫が夫人の袖にはねかかった。すぐに校長から舎監の小保内謙吾先生に取り調べが命ぜられた。

 小保内先生は生徒を自宅に呼びつけ、生徒を火とにらみし、「君たちはお茶を飲んだだろう。二階からお茶をこぼしただろう。それに相違ない。」と怒鳴りつけた。どうなることかと薄氷を踏む思いの一同は、ほっとして寄宿舎に帰った。

 酒を飲んだ上に、校長夫人に飛沫をかけたとなれば退学も免れない。酒豪の校長と小保内先生の機転であった。校長夫人にはとんだ災難であったが、校長の寛容により生徒たちは無事に試験を通過し、記念すべき第一回の卒業生として社会に巣立ったのである。

(第一回卒業生)


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