陣場台熱球録 web版 その69

昭和29年、ミラクル福岡と呼ばれる

 昭和29年から県内は8地区(県北、盛岡、花巻、北上、一関、大船渡、宮古、釜石)に分かれて予選を開始することになった。春季大会が東北大会まで開催されたのもこの年からだった。春季大会は県大会の準決勝まで進出したが、準決勝で一関一高に0−5で敗れた。一関一高は県大会でも優勝し東北大会に出場した。

夏の初戦は前年に敗れた遠野高校との対戦であった。福高は春から夏にかけて練習試合での戦績は好成績とは言い難く夏もそれほど期待されていなかった。しかし、初戦で遠野高校を7−4で破るとチームの雰囲気が変わった。三回戦9−8花巻農業、四回戦5−4盛岡一高と撃破した。このころから関係者の期待は高まる。「ミラクル福高」と書き立てる新聞もあった。

 続く準決勝は3−0で盛岡商業を破り、奥羽大会出場を決めた。決勝戦は黒沢尻工業と対戦し7−5で破り昭和23年以来の岩手県制覇を成し遂げた。「逆転の福高」と表現され、岩手県予選5試合中3試合まで9回に逆転や同点に追いつくなど粘りを身上としたチームだった。

  奥羽大会は8月1日から青森市営球場で行われた。一回戦1−0で弘前高校から勝利。続く準決勝は2−5で秋田高校に破れた。秋田高校は決勝3−1で青森一高を破り甲子園出場を果たした。

 この年の秋季大会では、準決勝で戦前からのライバル一関一高に敗れた。一関一高は東北大会でも優勝し東北地方から初めて春の大会に選抜された。



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