陣場台熱球録 web版 その23

  昭和15年(1940)になると戦時体制は本格化し学生スポーツ界にも押し寄せた。野球、陸上競技、水泳、庭球、体操、排球、籠球などが甲子園一帯で全日本中等学校体育競技総力大会として開催され、この大会八競技に出場する2,200名が甲子園球場に集まり合同開会式を挙行した。

  福中野球部は前年の白坂、小田野、戸来などの主力選手が抜けて、最上級生がレギュラーに2名という状況であったが、主戦の田頭投手を中心として奮闘し岩手県予選に優勝した。

1回戦  15−1宮古水産

準決勝  10−3花巻中学 (雨天再試合。前日は3回まで0−1)

決勝    7−4一関中学

  この結果、奥羽大会には一関中学と共に出場した。奥羽大会は秋田県を舞台に開催されたが、福中選手は投打共に安定し奥羽大会制覇を成し遂げ、昭和6年以来の甲子園出場を果たす。

1回戦11−1秋田師範  
準決勝 6−2五所川原農  
決勝  11−4弘前工業

 決勝戦の試合経過は、福中初回に相手のエラーに乗じて一挙4点を上げた。一時は弘前工業の追い上げにあい5−3となったが、7回に2点、8回に4点を加えて大勢を決した。

全国大会は8月12日から19日まで甲子園球場を舞台に開催された。一回戦の相手は高崎商業だった。前半高崎商業の古島投手に押さえられていた福中打線は5回以降、安打や四球でチャンスをひろげたがあと一歩のところで押さえ込まれた。久しぶりの甲子園での雰囲気に呑まれたのか守備陣も6失策とも乱れ一回戦で0−6と高崎商敗れ去った。

 しかし、レギュラー9人中7人が4年生以下で来年の奮闘を誰もが信じて疑わなかった。





(奥羽大会に優勝した野球部を福岡駅(現二戸駅)に迎える)
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